デック分割だけでAが4枚手札に揃う定番トランプマジック
マジックの現象
一組のカードを4分割してテーブルに置きます。
4分割されたデックを表が見えるように向き直し、一番端のデックを1つ持ち上げます。
デックの中を抜き出してテーブルに置きます。
次のデックを持ち上げ、手元に残っているカードの上に重ねます。
この「中を抜き出してテーブルに置く」作業を4つのデック全てに行います。
最後のデックの中身も抜き出して机に置くと、手元に4枚のカードが残っています。
カードの数字を確認すると、全てAでした。
準備するもの
- トランプ一組
種明かし・実演方法
以下よりマジックの種明かしと、実演方法をご紹介します。
Aを4枚揃える下準備
まず、背中を上にしたトランプの上にAを3枚と、下にAを1枚置いておきます。
これによって、以降の分割作業でAの位置を完全にコントロールすることが可能になります。
デック(Deck)とは
トランプのカードが52枚揃ったものをデック(deck)と呼ぶ。
ただし、30枚程度の山でもデックと呼ぶ場合もある。
ヨーロッパではパック(pack)と呼ぶが、日本のマジック界は米国の影響を強く受けているため「デック」が一般的。
デックを4分割する
背中を上にしたデックの下1/4を左に置き(当然デックボトムはA)、以降もデックを下から分割して置いていきます。
全ての山を表に変え、準備完了です。
この作業によって、最初にAの位置をコントロールしているので以下のような状態になるはずです。
下3枚のAを移動させていく
あとは、ボトムにA3枚が潜んでいるデッキを持ち上げ、そのAをテーブルに置いてしまわないよう、デックの間のカードを抜き出しテーブルに置きます。
この時、デック下の3枚はブレークを取っておくと安全ですね。
ブレイクとは
小指の先をカードに挟むことで、デックを2つに分けたまま保持するテクニックを指す。
トランプマジックの基本テクニックの1つ。
「ダブルリフト」と呼ばれるテクニックと組み合わせて使用される事も多い。
そして、次のデックを持ち上げ上に重ね、再びAを巻き込まないように間のカードを抜いてテーブルに置きます。
最後は一番上がAとなったデックを上に重ね、下3枚のAだけが残るように間のカードを全てテーブルに置いて終了です。
手元には4枚のAのカードが残るでしょう。
Aを巻き込まないように、デックの中身を置くのはちょっとコツが必要ですね。
参考動画
今回の記事は以下の動画を参考に作成しました。
より具体的なムーブを知りたい方は、ぜひご参照下さい。