客の選んだ絵柄と数字を当てる占い系マジック!カットフォースできる方向け
マジックの現象
お客さんがデック上から1枚カードを取り、確認します。
マジシャンは4枚の「エース」カードを取り出し机に伏せます。お客さんが選んだカードの「マーク」を尋ねます。
デックをめくると、正解のマークのカードが出てきます。
続いて、数字も聞いてからデックを裏返すと、数字が的中したカードが出てきます。
マークも数字も的中したカードが「エース」のカードから導きだされてしまったのです。
最後に、マジシャンが机に伏せていたエースのカードをもう一度確認してみると・・・なんとエースカードがすべてお客さんが選んだ数字に変わってしまっている。
準備するもの
- トランプ1セット
必要なのはトランプ1セットのみです。
種明かし・実演方法
以下よりマジックの種明かしと、実演方法をご紹介します。
4つのエースを使い、お客さんに選んでもらったカードを当てるマジックです。
うまくいけば、かっこよすぎて拍手が起きるマジックです。
今回は、1回で何度もビックリしてしまうマジックをご紹介していきたいと思います。
少しテクニックが必要ですので、しっかりと練習してレパートリーに追加していきましょう。
マジックの事前準備
手品の前に準備が必要です。
エースを4枚と同じ数字のもの(今回は8)を4枚用意し、マークの並ぶ順番を同じにしておいてください。
同じ数字のカード4枚をトランプの束の上に入れてください。
この時カード束の一番上はハートの8になります。
そして、束の下にエース4枚を入れておきましょう。
この時下から4番目がハートのエースになるように注意しておきましょう。
準備完了
これで準備は完了しました。
まず
特別なカードを4枚使います。
後で使いますのでおいておきましょう。
と、伝えて自分だけがみて束の下部からエースを4枚取り出し机の上に伏せておきます。
この時に、1番上がハートのエースになるようになっています。
この後、お客さんに1枚選んでもらうのですがフォース(お客さんに当てさせる技)をつかってハートの8を当ててもらいたいので、今回はカットフォースを使って8を当ててもらいます。
カットフォースのやり方
カードの角を指で持ちながら、バラバラとさせストップと言ってもらいます。
ストップされた場所でスイングカットさせてサラリと上下の束を入れ替えてしまいます。
カット(スイングカット/Cut)とは
カット(英:Cut)とは、デックの上半分と下半分を入れ替える技法を指す。
マジックの基本的な技法の1つ。
分け方に応じて2分法、3分法、4分法と呼ばれます。
カットといえばカードゲームなどではデックを混ぜることを指しますが、マジックでは概ね「スイングカット」のことを指すと思って良い。
訓練すれば、完璧にデックの半分を間隔だけでカットすることも出来る。
その後すぐにカードを確認するのではなく、
今から1枚覚えてもらいます。
私は見ませんのでマークと数字をしっかりと覚えてください。
等と伝えながら一度上下の束をずらしながら重ねて持ちながらタイムミスディレクションを行います。
ミスディレクションとは
ミスディレクションとは、ディレクション(=方向性)をミスさせる、つまり、観客の注意を間違った方向に向けて、秘密動作や真実から逸らせる技術のことを指す。
心理的手法の1つ。
フィジカル(physical 身体的)、サイコロジカル(psychological 心理的)、タイム(time 時間)の三種類がある。
その後、上に載せてあった束を右手で持ち上げて、左手の束の1番上のカード(ハートの8)を片手の指でスライドさせてお客さんの方に束ごと持ったまま表を見せて覚えてもらいます。
この時に数字の8のカードが4枚集まっていることが見えてしまわない様に気を付けましょう。
こうすることにより、実は上下が入れ替わっていて上に準備していたカードを見せているのですが、まるでストップと声をかけたところの数字を確認したように錯覚してしまうのです。
覚えてもらったら、スライドしたカードを戻し右手に持っていた束を左の束に重ねます。
この時にブレイクを作っておき、トップコントロールをして束の上部に4枚の8の数字をもってきておきます。
ブレイクとは
小指の先をカードに挟むことで、デックを2つに分けたまま保持するテクニックを指す。
トランプマジックの基本テクニックの1つ。
「ダブルリフト」と呼ばれるテクニックと組み合わせて使用される事も多い。
トップコントロールとは
トップコントロールは、特定のカードを自然にデックの一番上にカードを持ってくるテクニックです。
応用次第で、ボトムにカードを置いたり、必要に応じてデックトップの上から2番目など好きな位置にカードを置くこともできます。
重要なのは「相手に気付かれないように自然にコントロール」すること。相手に話しかけて注意をそらしたり錯視を利用してスムーズに行います。
トップコントロールと一言で言っても手法は様々ですが、メジャーなのは「クラシックパス」でしょうか。(難易度高め)
スプレッドカル、ダブルリフトといった手法もぜひ習得してみてください。
現在束の上部には8が4枚あり、一番上は【ハートの8】の状態です。
もう一度上の束を崩さない程度のシャッフルしておいても良いでしょう。
これであなたの選んだカードはどこに行ったかわからなくなりました。
下の方かもしれませんし、真ん中の方かもしれませんし、上の方かもしれません。
とカードを軽く広げながら見せて、左手でさりげなく上の8のカード4枚の下にブレイクを作っておきましょう。
そうですエースです。このエース4枚を使います。
と伝えながら、エースを裏返して表をお客さんに見せます。
この後、エースの束を左手の束のブレイクの上に整えながら表を上にして重ねます。
この時点で、ブレイクの上のカードは【8】のカード4枚(裏向き)とエース4枚(表向き)の計8枚になりました。
その後この8枚を右手のミドルグリップで取り上げながら、一番上の表向きのエースのカードに左手の親指を乗せてスライドさせてカードの左サイド半分の位置くらいまで束の上に移動させ、束に乗っているのとは逆側の右サイドを右手のカードを使ってくるりとひっくり返し裏にして右手の束の下に戻します。
この時に右手(エースと8の数字のカードを持っている方)でブレイクを作ってから下に戻します。
2枚目、3枚目のエースも同じようなやり方でブレイクの下に戻します。
この時ブレイクの下にはハート以外のエースが3枚ある状態です。
そして、4枚目のカード(ハートのエース)を裏返す前にブレイクしてあった右手の束をさりげなく左手の束の上に落としてしまいます。
こうして、現在右手には数字8が4枚とハートのエースで合計5枚ある状態です。
続けて、ハートのエースを同じようにひっくり返しブレイクは作らずに右手の下に戻し、左手の束を机に置きます。
机に置いた束の上部にはエースが3枚(ハート以外)ある状態です。
今、お客さんはマジシャンの手の中にはエースが4枚あると思っているはずですが、実際には8の数字が4枚とハートのエース1枚の計5枚です。
(ハートのエースが1番下、ハートの8が一番上にあります。)
続いて手には、4枚しかもっていないという証明をしておきましょう。
まずは、左手の束から右手で上から順番に1枚ずつ2枚取ります。
(上下の順番が変わります。)
左右に2枚ずつ(両手で計4枚)持っているように軽くそれぞれを裏のまま何度か片手でスライドさせてアピールします。
この時、左手には実際3枚ありますのでこれが見えてしまわないよう、2枚に見えるようにできるように練習しましょう。
この後、右手で取った2枚を左手の束の下に戻します。
「エースさん、マークを教えてください。。」
などと言って、上のカードをめくって見せていきます。
この時実は1番下のカードに小指でプルダウンをして上の4枚全てをめくっているのですが、1枚だけめくっているように見せます。
一番上にはハートのエースが表になっている状態です。
「
あ、当たっていますか?よかったです。
と伝えながら、また下の1枚だけプルダウンして上の4枚をまとめて裏に戻します。
そして
と伝えて、今度は上の1枚だけ(実はハートの8)を取って裏のまま机に置いておきます。
などと言いながらまた4回上から1枚ずつ取って下に回します。
今度は束全体をひっくり返します。
普通にひっくり返してもいいですし、手のひらを返して親指でカードを押し出すような少し変わった出し方をしてもいいです。
すると数字の8のカード(マークはハート以外どれでも)が出ます。
あなたの選んだカードはハートの8じゃないですか?良かったです。
実は・・・残りのカードも8なのです。
と言いながら手に持っている残りの数字の8のカード3枚を見せます。
この時右手で上からカードを持ち左手で下から1枚ずつスライドさせます。
計2枚をスライドさせて数字の8のカード3枚を広げて見せます。
この時に3枚しかもっていないように見せたいので重なっているハートのエースまで見せてしまわない様に注意しながらよく練習しましょう。
そして、先ほど机に伏せておいたカードを前に持ってきて指を鳴らしておまじないをかけると、ハートの8に変わってしまっている。
というアッと驚くマジックです。
最後に
いかがだったでしょうか?
順番が複雑なので、実際にカードを手に取りながら読んでもらえるともっとわかりやすいと思います。
いくつかのカードのテクニックを覚えてしまえば簡単にこんなに本格的なマジックができるのは嬉しいですね。
この機会に是非、テクニックもたくさん覚えてしまいましょう。
参考動画
今回の記事は以下の動画を参考に作成しました。
より具体的なムーブを知りたい方は、ぜひご参照下さい。