トランプの数字・絵柄を相手に当てさせる参加型マジック!知的です
マジックの現象
「私の心の中にカードが浮かんでいます。当てるのはあなたです」
観客はマジシャンから渡されたカードの上から好きなだけカードを取り、マジシャンの指示でカードの束の上から「テーブルの上」「束の下」に交互に移動させます。
手元にはスペードの7が残りました。
マジシャンは「あなたすごいですね!私が思っていたカードと同じですよ!」とテーブルの上に予め用意していたカード「スペードの7」を示しました。
観客がマジシャンの心を読んでしまったのでしょうか?
準備するもの
- トランプ
- もう一つのトランプまたは、メモとペン(マジシャンの思った数字を記録しておくためのもの)
種明かし・実演方法
以下よりマジックの種明かしと、実演方法をご紹介します。
今回ご紹介するのは、手先のテクニックといくよりかは頭を使ったマジックです。
手先は器用じゃないけれど小さな頃から計算は得意だった。
なんていう方にお勧めのマジックです。
マジックの概要
このマジックはマジシャンがカードを操作するのではなく、お客さんにやってもらうマジックです。
まずマジシャンが心に数字を思い浮かべます。
お客さんに、カードを10~40の好きな数字の数のトランプを出していってもらいます。
そして、マジシャンは自分の思った数字をすり替えられないようにもう一つのカードなどで記録して机においておきます。
その後お客さんにカードを切りながら置いていってもらい(ダウンアンダー)残った1枚がマジシャンの思った数字と(机に置いてあったカード)と一致してしまう。
という、とても不思議なマジックです。
マジックの実演方法解説
このマジックをする前にマジシャンは【8 16 32】という3つの数字を必ず覚えておいてください。
この数字が今回のマジックの肝になりますので、必ず忘れずに頭の中に入れておいてください。
まず今回のマジックはマジシャンではなく、お客さんに数字を当ててもらうということを説明しておきます。
そして、
大丈夫、絶対できますよ。
などと、声をかけ数字を想像しているようにみせながらカードをよく切ります。
続いて10~40までの数字を一つお客さんに決めてもらいます。
例えば今回は【22】という数字を選んだ事にしておきましょう。
この時にマジシャンは瞬時に頭の中で計算をし、マジックナンバーを導き出します。
マジックナンバーの出し方
まずマジシャンは始めに頭に入れておいた3つの数字【8 16 32】を確実に思い出し、この3つの数字の中からお客さんの言った数字に一番近くかつ選んだ数字より小さい数字を思い浮かべます。
今回はお客さんが【22】の数字を選んでいるので、頭に思い浮かべるのは【16】になります。
更にこのお客さんが選んだ【22】から【16】を引きます。
(22-16=12)
こうして出てきた番号がマジックナンバーになるので、今回は【12】がマジックナンバーです。
マジックナンバーを上手に計算できたらカードの束を全てお客さんに渡し、先ほど決めた数(今回は22枚)だけカードを表(数字の方)にして1枚ずつ数えながら机の上などに重ねていってもらいます。
この時に、マジシャンはマジックナンバーとなった12枚目のカードに注目し覚えておきます。
今回は仮に12枚目のカードは【スペードの3】だったことにしましょう。
これが後ほど答えのカードになります。
そして、お客さんが全て重ね終わったら
なんて伝えます。
と言って、もう一つのトランプの中から【スペードの3】を探し出し、机に伏せておきます。
(この時に、トランプがもう1セットない場合などには、メモで残しておいてもよいでしょう)
と、伝えてもう一度22枚のカードを全て渡します。
と言って、渡したカードの1番上を机の上に裏のままおいてもらいます。
と伝え、手持ちのカードの一番下に入れてもらいます。
(ダウンアンダーという技術)
このセットを何度も繰り返します。
(3枚目は机の上、4枚目は手持ちのカードの1番下、5枚目は机の上・・・)
繰り返していると最後に一枚が残ります。
(表に返して)スペードの3が残りましたねー。
と言って、すり替えられない様に置いておいたトランプ(またはメモ)を取り出し
と、伝えて終了です。
最後に
いかがだったでしょうか?
手先の器用さではなく、数字のトリックを使ったスマートなマジックです。
お客さんにお手伝いしてもらう時間が長いため、間延びしてしまわない為の話術も磨いておくと良いでしょう。
計算が得意な方は是非試してみてください。
参考動画
今回の記事は以下の動画を参考に作成しました。
より具体的なムーブを知りたい方は、ぜひご参照下さい。